2017年の夏、雨季のくせに快晴が続くフィリピンの高原地帯を再び訪れた時、真っ先に足を運んだマーケットの一角で果実を売る小さなふたりの商人。カメラを向けると嫌がる弟と、ノリノリの姉。街にはジョリビーが店舗を増やしたし、夏になると台風で大きな被害を受けるこの街にも、変わらないものはたくさんある。

 

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ハイランドアートの存在感

アンティークと民芸品を扱う店を持ちたいというアイデアは、決して昔から持っていたものとはいえない。大学卒業を控えた冬、底冷えするローマの街で、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に伸びる斜めの道を歩いている途中で、それまで言葉にできていなかったものがひとつにまとまる感覚を覚えた。従来の小道具店やアンティークショップのような敷居の高い空間に対する反感と、誰かの手で作られて、一度誰かに愛されたもの、アンティークやヴィンテージ、民芸品への宗教的な愛と熱狂が、ひとつの解として表出した姿である。

留学時代を過ごしたフィリピンの高原都市で、「ハイランダー」と呼ばれる人々の作り出すアートに出会った。東南アジアのそれとは一線を画した、ユニークでキュートで、それでいて地場の宗教信仰が反映された奥深いものである。

 

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イゴロットの木の器

ルソン北部に住む民族・イゴロットは、世界遺産級の美しい棚田を作ることで知られるマレー系民族のひとつ。かつては「首狩り」の風習を持っていたものの、列強諸国の統治により消え去った。彼らが作り出す木製の器は、使い勝手抜群の一品だ。

 

▶︎木製の平皿 [フィリピン・バギオ] / 3,500 JPY
▶︎木製の小物入れ [フィリピン・バギオ] / 1,500 JPY

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イロカノの鮮やかなペイント

イロコス地方は、フィリピン北部、広く海に面した地域であり、イロカノと呼ばれる人々は独自の言語を話す。ラテン文字を使っているものの、過去にはカウィ文字が用いられた。イロカノによる独自のカラフルなペイントは、マーケットでも存在感を放つ。

 

▶︎カラフルな模様の器 [フィリピン・バギオ] / 1,800 JPY

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バギオ織のストライプ

高原地帯に伝わるいくつかの織物技術のうち、バギオ織はその太いストライプと、フィリピンらしからぬ素朴な色遣いが圧倒的な魅力である。

 

▶︎バギオ織のランチョンマット/Baguio weavings [フィリピン・バギオ] / 1,500 JPY

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オンラインストアにて

バギオをはじめ、フィリピン高原地帯の民芸品はオンラインストアにて購入していただけます。

 

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